第2回 お酒 ― 泡でわかる"本物"の違い ―

瓶を開けた瞬間に立ちのぼる、きめ細やかな泡。
発泡日本酒の魅力のひとつですが、その泡の"正体"には大きな違いがあることをご存じでしょうか。

発泡日本酒には、大きく分けて2つのタイプがあります。
ひとつは、瓶内で自然発酵することで炭酸ガスが生成されるタイプ。
もうひとつは、外部から炭酸ガスを添加するタイプです。

自然発酵による場合、炭酸ガスは米麹の発酵過程で生成されます。
一方で添加される炭酸ガスは、一般的に化石燃料由来の原料から製造されたものが使用されます。

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この2つの炭酸ガスは、一見すると区別がつきませんが、実は**炭素の安定同位体比(¹²C/¹³C)**に違いがあります。
植物由来の原料から生成されたCO₂と、化石燃料由来のCO₂では、この同位体比が異なるためです。

この違いを測定するのが、**安定同位体比分析(IR-MS:Isotope Ratio Mass Spectrometry)**です。
IR-MSを用いることで、炭酸ガスの由来を高精度に判別することが可能となります。

つまり、発泡日本酒の泡ひとつひとつに含まれる炭酸ガスを分析することで、
自然発酵由来か、添加由来かを科学的に見極めることができる
のです。

測定結果

認定蔵元 発泡ガス δ¹³C
(VPDB‰:パーミル)
A社 -26.4
B社 -26.6
C社 -26.3
D社 -26.6
E社 -25.4
F社 -26.3
G社 -25.7
H社 -26.6
<一般社団法人awa酒協会様ご提供>
P社
(炭酸ガス発泡酒)
-31.1

この技術は日本酒に限らず、ワインやビールなどの飲料においても、食品真正性評価や品質保証に活用されています。

昭光サイエンスでは、IR-MSを用いた「安定同位体比分析の受託サービス」を提供しております。
長年の分析実績に基づき、前処理から測定、データ解析まで一貫して対応し、お客様の目的に応じた評価をご提案いたします。
発泡飲料の由来判別や品質評価など、各種分析のご相談も承っております。

アプリケーション
《安定同位体比》産地判別・原料判別分析 「日本酒」


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